サグラダ・ファミリア



1883〜1926
アントニ・ガウディ/Antoni Gaudi
スペイン/バルセロナ
サグラダ・ファミリア外観1
今回はガウディのサグラダ・ファミリアについて書いて行きたいと思います。ガウディはその特異な造形デザインにおいて世界的に有名な建築家でありますが、日本においても最も知られた建築家の一人と言えます。また彫刻家の外尾氏が彫刻の主任を勤めていることからも日本にとってとても身近な建築家であり、建物だと言えるでしょう。わたしがバルセロナを訪れたのは2年前のちょうどガウディ生誕150年という年で、バルセロナ市内はガウディ一色という感じでした。またわたしが泊まったホテルはランブラス通りからちょっと入ったところにあるガウディが設計したグエル邸の前にあるその名もガウディというホテルで、エントランスホールなどはガウディっぽく仕上ていた。最初にまず2階建の市内観光バス(日本語通訳があるものもあります)に乗り込んでバルセロナ市内をざっと見て、市内の雰囲気などを感じたあとにサグラダ・ファミリアに向かった。受難のファサード側から入り、内部を通り、生誕のファサード側へと抜けた。内部は足場が組んであり、工事もかなり進んでいるように感じられた。このペースでいけば100年もかからないんじゃないかと思うほどであった。そして生誕のファサード側の螺旋階段を上っていくとバルセロナ市内が一望でき、地中海まで見ることができた。日本の街並とは違い、雑然としてはいるものの統一感が見えてくる街並だと思った。これは道路が碁盤目状にはしっているためある程度整然とした感じを出すのだろう。そしてその中でサグラダ・ファミリアはバルセロナにおいては圧倒的な存在感を出していた。さらにその彫刻の素晴らしさにも感銘を受けた。もともとサグラダ・ファミリアはガウディの設計ではなかったが、前任のビジャールが意見の不一致によって責任者として身を引いた後、1883年にガウディが31歳の時に主任建築家として任命され、不慮の事故死をとげる1926年まで一生を捧げた建物となった。そしてその意志を継いで今現在もなお建設工事中という未完の建物である。その完成は100年後、200年後とも言われている。建物に一生を捧げられるというのはある意味うらやましい部分もあるが、現代においてはなかなかそういうプロジェクトに巡り会うこともないし、時代の流れとしても長期的に考えることも難しい時代になってきている様な気がする。
生誕のファサード 内部1 内部2 外部2

その真意は定かではないが一説にはサグラダ・ファミリアが2022年ごろには完成するという噂もあり、いずれにせよ建物が設計者の意志を各時代の人たちが受け継いでいって完成させていくということはとても重要なことであると思う。現代のわれわれはサグラダ・ファミリアに未完がゆえにその魅力を見い出しているのかもしれないし、100年、200年という時を経て、建物が完成した時には、それは完成した建物の美として評価されるのかもしれない。今は完成形に近付くプロセスを見ることしかできないが、何年後にまたバルセロナを訪れてみたいと思う。おそらく歴史を体感しながらの現在進行形という建物はこのサグラダ・ファミリアぐらいだろうからその時代時代で自分自身がどう感じるのかというのも楽しみである。みなさんも機会があればこの不思議な空間を体感してみてはいかがでしょうか。次回はガウディの建物をいくつか紹介できればと思っています。

らせん階段 外部3 外部4
内部3 内部4 外部5

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